常念岳がどこからでもわかるピークを持ち、安曇野の主峰として君臨するのに対して、蝶ケ岳はどこがピークなのかわからないダラダラとした稜線で目立たない。「超展望の山々」にもある通り山頂の位置も近年の測量によって変更になっているほどだ。唯一目立つ突起は蝶槍と呼ばれるピークだが、槍と呼ぶのもおこがましいほどの小さな突起に過ぎない。
それでもこの山が人気を集めるのは、槍穂を真横から眺められる展望の良さだろう。あまりに言われすぎてここに書くのも憚られるが、槍穂の展望はまさに圧巻である。
その豪華な展望に心を奪われがちではあるが、足下のお花畑、中腹の森、そして右の写真にみえるような二重山陵の珍しい地形など、興味をそそられる対象は多い。