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2000年 干支の山―竜ヶ岳 2

本栖湖畔ルートを行く 1999.12.25

竜ヶ岳

 ここでいう竜ヶ岳は毛無山、雨ケ岳とつづく天子山塊の北端の山、5千円札の裏側に富士山とともにその姿が描かれていながら、これまで登山ガイドにも一般の登山地図にもあまり紹介されなかった1485mの不遇の山のことである。

しかし、このたび西暦2000年というこの記念すべき竜の年を前に、本栖湖畔からの登山道が整備された。このことを知ったのは山梨県の職員の方からのメールで、この整備を知らせる山梨県の公式ページに僕の写真も使って頂いた。

 この山の売りは、元日に山頂からみられる「ダイヤモンド富士」。正確には山頂からは、ここからは山頂の右端に位置する剣ケ峰ダイヤとなり、新しい登山道の中間地点に出来た展望台からだと、ほぼ中央ダイヤとなる。正月に限らず冬至前後は太陽の昇る位置の変化が少ないため、かなり長い期間ダイヤモンド富士を楽しめるのだ。  2000年の元旦には地元上九一色村でイベントも行われ多数の方が登られたようだ。その日僕はといえば越年の風邪に苦しめられ、完全に寝込んでいた。

 1999年12月から2000年1月にかけて僕が登ったのは3回。
  12月19日:端足峠から
 12月25日:本栖湖畔から(新登山道)
  1月23日:本栖湖畔から(新登山道)
 の3回だ。


本栖新登山道を行く

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ダイヤモンド(竜ヶ岳展望台)


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新しく整備された歩きやすい登山道

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ダイヤモンド
画像をクリックするとカシミールでの
シミュレーション画像を見ることが出来ます。


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建設中の展望台

本栖新登山道

 さて、先週端足峠からの登山道を辿って登った竜ケ岳。しかしこれからのメインルートは本栖湖畔から登るルートである。
 「これを紹介しないのは片手落ちだ。」
ということで、クリスマスの朝、真新しい登山道を登ってみることにした。6時半に本栖湖畔の竜ケ岳登山道の入口に到着し、林道のゲートの前の僅かなスペースに車を入れた。ゲートの向こうに竜ケ岳登山道の標識が見える。これは先週にはなかったものだ。ゲートを抜けて少しいくと右手に登山道が分かれる。流石に出来たばかりの登山道、完璧な道だ(あたりまえだが)、樹林帯をつづら折りに登っていく。尾根にたどり着けば左手には富士の展望がお友達。ただし木の葉っぱが茂る時期にはこの展望はないだろう。右手には本栖湖が見える。日があたっていない湖面はまだ深く沈んだ色だ。

ダイヤモンド

 小一時間で真新しい(まだ出来上がってなかった)展望台に着いた。ここで樹林帯は途切れ、一気に展望が拡がる。展望台の後ろには石仏を覆う真新しい祠も作られていた。三脚を据えて日の出を待つ。

 御坂山地が既に赤い。稜線にときどき雲が湧く、朝日が透過しそれが紅く染まる。大室山の山頂には雲がかかっている。今朝の富士山は精進湖からがよさそうだなあ・・・などといつもの撮影地の状況を予想したりしてしまうのは富士山病かもしれない。

 雨ヶ岳に日が射した。青木ケ原樹海の上に広く拡がっている富士山の影が徐々に狭くなる。ようやく竜ケ岳山頂付近に朝日が到達。富士山の陰がどんどんこちらに迫ってくる。7時50分頃、山頂ほぼ中央から日の出・・・光芒が拡がる。

 竜ケ岳からはちょうど今の時期、富士山頂から登る朝日を見ることができる。この時期(冬至付近)は太陽の昇る位置の変化が少ないため、12月始めから1月中旬まで、このスペシャルな日の出が楽しめるのだ。

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御坂山地の展望も良好。右側に見える道が新登山道。

山頂へ

 撮影を終え再び登山開始。竜の背中にジグザグをきって登山道は続いている。斜度はきつくなく楽な道だ。だれもいない山頂到着は8時35分。展望台からは約40分だった。

 下山時には展望台では工事の方が作業中。今日で完成なのかもしれない。林道まで降りて来たところで、「登山者記録表」なるものを発見。雨に濡れないような工夫がされて木にくくりつけてある。ノートは2冊あってどちらもまだまっさらだ。
「登山開始する前に記入して下さい」
と書いてあるが、登りのときには全く気がつかなかった。ひょっとすると展望台で作業していた工事のおじさんが今朝取付けたものかもしれない。それにしても「まっさらなノート」というもはかなりそそるものがある。書きたい欲求を我慢することが出来ず事後申告ということにして記帳(^^; やったね!一番乗り(^^)

 今回辿ったこの道は、歩行時間は端足峠経由とさほど変わらないものの、安全快適で、富士山側の展望も良い。中腹の展望台も十分展望が良いので足の弱い方はここまででもそれなりの満足が得られるだろう。辰年の今年はもちろん来年以降も多くのハイカーがこの登山道で竜ヶ岳を訪れることになると思われる。また端足峠から本栖湖に降りる道もあるので、あの笹藪が嫌だが本栖湖起点の周遊コースも可能だ。

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山頂からの富士山

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誰もいない朝の山頂
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