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秋深まる御坂山地・黒岳

1999.10.31

富士山登場

 YOS氏と御坂峠天下茶屋前で待ちあわせた。
 6時に集合の約束をして僕が到着したのは5時頃。朝霧高原から河口湖にかけては、ときおりフロントガラスを濡らす雨だった。そして御坂峠の急坂は濃い霧の中。 それでも峠にはおびただしいカメラマンの車、車、車。
「今日はダメなのかなあ」
僕は車から出ることもなくぼんやりその様子を眺めていた。


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霧晴れる御坂峠


 6時少し前、急に霧が薄くなった。あわててカメラを準備して外に出る。あまりに車のなかでノンビリしていたため、三脚を立てる場所があまりない。不覚であった。
霧はみるみる晴れて、真っ白な富士が姿を現した。6時。

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晩秋の色


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霧の山頂(黒岳)
「ほ〜れ見ろ、6時集合は当たりだろ」
と言いたいところだが、YOS氏いまだ到着せず。

しばらくして彼はようやく到着。6時半過ぎ霧はまた高く上がりはじめて富士山の姿を再び隠した。わずか30分のショーだった。



 さて今日は御坂の黒岳に登る予定である。車を利用しての単独行であれば、周遊コースかピストンコースを余儀なくされてしまうのだけれど、二人以上の場合だと「下山口に車を置いておいて・・・」ということが可能になる。だから仲間と登るときには単独では出来ないコースを設定するときがある。今回はここ御坂峠に一台車をデポ。僕の車で御坂峠を北側に下り芦川村に入った。

黒岳

 黒岳の北側、芦川村からの登山道沿いは美しいブナ林の道として知られ、紅葉をめでるにはうってつけの道である。 朝の光を浴びた紅葉の山肌は遠目にはとても美しい。期待は膨らむ。

 ところがいざ登りかけてみると、あまり冴えはなくがっくり。光の具合もイマイ チだったこともあって、ぐぐっと来るものはあまりない。ガスもかかるんだったら もっとかかればいいのにと言うぐらいに中途半端、などというのは写真屋さんの完 全なわがままである。

 それでも何かしら工夫して撮りながら山頂まで。山頂は深い霧に包まれなかなか 幻想的。これが今日一番の被写体になり、なんとか満足。本当なら山頂近くの展望台から富士山が望めるはずだが、ちょうど雲がこの山頂に居座っているようで全く見えない。

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森の秋

  休憩してから稜線を御坂峠方面に歩く。紅葉はもうすでにピークを過ぎ晩秋の風情。それでも御坂峠に向けて標高を徐々に下げてくると、色鮮やかなところもときおり登場し目を楽しませてくれた。昼食は天下茶屋にて。


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