冴えない紅葉と乗鞍岳
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信州へ
北アルプスの紅葉と言って思い浮かぶのはまず
涸沢だ。ところが十日ほど前の大雨で上高地へのアクセス道路である釜トンネルの上高地側出口付近が土砂崩れを起こしいまだ復旧していない。
まあ、その気になれれば他の道筋で涸沢に達することは容易なのだが、帰りのことも考えるとやはり釜トンネルからバスで入るのが便利である。26日に復旧の予定という話で、これはラッキーかとも思ったが、それも束の間。台風のお陰でまた一日伸びて復旧は27日になってしまった。
とはいっても休みの日程が変えられるわけではないので26日の早朝、僕はとりあえず信州方面に車を走らせた。
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乗鞍高原 気になるのは道路状況ばかりではない。
秋の色は微妙・・・紅葉の進度状況は大いに気になるところである。しかしここまで・・・あまり良い話は聞いていないのだ。
人の情報に頼っているよりも、この目で確かめるのが一番。歩かずに
2500mの森林限界の紅葉を確認できるところ・・・いざいざ乗鞍、
位ケ原へ。
森林限界に近い
位ケ原。ハイマツ、ダケカンバ、ナナカマドの世界。
そこの紅葉は
・・・してない。
していないのである、
全然だめ。
まだ黄緑色をしているダケカンバそして緑色のナナカマドの葉。しかしひと足早く紅葉を始めてしまった木々の葉は無残に縮れて茶色になって落ちている。
これは
惨憺たるものだ。実は僕は乗鞍位が原の本当のピークの紅葉を見たことが無いのだが、写真で見るとそれはそれは見事なものなのである。この日も乗鞍高原のビジターセンターで位が原の秋をモチーフにした写真展が開催されていたけれど、同じ場所、同じ季節とは思えないほど見事な色彩に溢れていた。やはり
凄いときは凄いのだ。
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冴えないとはいえ、多くのカメラマンがこの地を訪れている。目立つのが―恐らく何かの写真クラブなのだろう―
中高年のグループである。女性も多く、
驚くのが彼女達が手にしている機材である。キヤノンでいえば70-200mm/F2.8、あるいは100-400mmISなどというのを標準的につけている。
恐るべき写真熱と言えよう。
「はてさて皆さん熱心に撮っているけれど、何を撮っているのか?」
「うーむ・・・たいした被写体ではないようにみえるが・・・」
「みんなヘボだなあ」
高級レンズを振り回しているものどもを見ると
やっかみ半分に僕はそう思ってしまう。まあそう思っていないと自分で写真なんか撮っちゃいられない。オリンパスOM−4Tiに100マクロだけ付けて撮ってるおばさんが一番の手だれに見えてしまったのは私だけではないだろう。
ここから北に望む
穂高の山の色も心なしか冴えない。恐らく涸沢もここと同じような状況に違いない。
乗鞍から下り、温泉で汗を流す・・・ってったって歩いているわけじゃあないんだからたいして汗はかいていないけど。で、その後、上高地行きのバスに乗り換える沢渡の駐車場まで様子を見に行ってみた。バス停には
「バスの運行は中止しています」
という札だけがかかっており明日運転するかどうかなどというお知らせはどこにも見当たらない。
ここにいてもとってもヒマなので一度松本に戻ることにした。所々にある電光掲示板には
「中ノ湯〜上高地間通行止め」の表示が依然としてでている。食事を終えて沢渡に戻りかけたのが6時過ぎ、そこで電光掲示板を見ると
「中ノ湯〜上高地間時間限定通行」に表示が変わっている。やれやれ一安心。
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紅葉と遠望
雲飛ぶ位ケ原
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