今日はどこまで 三ッ岳を過ぎると、登山道はどんどん下る。今日出発した野口五郎岳が2924m、三ッ岳が2844m、それに対して今日下山するブナ立尾根の下り口に位置する烏帽子小屋の標高は約2550mで300m程低いのだ。北アルプスの森林限界はだいたい2500mくらいだから烏帽子小屋は森林限界あたりに位置する小屋だということになる。いつしか稜線は樹林帯に突入。高瀬ダムが眼下に見える、ブナの樹が密集しているあたりがブナ立尾根なのか。ひょうたん池を過ぎテント場、そして烏帽子小屋。小屋の脇にザックが何個か置いてあるから、烏帽子を空身で往復しているパーティーがいるのだろう。
まだ8時、時間は十分だ。
烏帽子岳まで往復してこよう。小屋前を出てすぐ数人のパーティとすれ違う、おそらく先ほど見たザックの主達だ。あとはもう一人すれ違っただけで他にはなし。ちょっと時間差登山気味なこともあってとても静かだ。
風景はとても良い。いままで歩いてきた、いかにもアルペン的な風貌とは違う山の姿がここにはある。
樹と岩と砂との絶妙なコンビネーションはため息がでるくらい。北アルプス表銀座コースの入り口である燕岳に、もうひとつ味付けしたような感じで、ここが裏銀座コースの入り口の山になっているのがなんとなくうなずけるような気がしてくる。烏帽子の先端までよじ登って下りてくる。ここからさらに北、南沢岳までの稜線も四十八池と呼ばれる池塘と草原の別天地が広がる素晴らしいところらしい。今回は残念ながらここで引き返したが、やはりここはもう一度訪れたいところだ。
烏帽子小屋で牛丼を食す。ザックのなかには今朝お湯で戻した「おこわ」があるのだが、ちょっとぜいたくをしてしまった。おまけにコーヒーまで注文してしまうという超贅沢。
しかし、ここではちょっと不安がある。実は
下山した高瀬ダムからJRの大町駅まではタクシーという交通手段しか無い。もちろんかなりの料金になる。だから誰かと同乗したいのだが、いまのところそのターゲットが見つかっていないのだ。烏帽子泊りなら同じタイミングで下山する登山者もいたのだろうが、ちょっと時間差気味であるこの時間では難しい。
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森林限界
ニセ烏帽子
この感じ、燕の雰囲気に似てる
烏帽子岳
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