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北アルプス 裏銀座変則縦走

1999.8.8〜12
【8日(1日目)】 曇りときどき晴れかな

西富士宮-<JR>-松本-<松電バス>-新穂高温泉12:40-14:20ワサビ平C

電車でアクセス

 僕が住んでいる 静岡県富士宮市から信州方面に電車で出かけるというのは意外と便利が良い。身延線西富士宮駅までは玄関から歩いて15分弱。甲府行きの 身延線下り一番列車に乗れば甲府で新宿から来た中央線 「スーパーあずさ1号」を捕まえられる。 とかなんとか言ってはいるが、これに気がついたのは今回の予定を立てるために時刻表を確認したときで、普段はマイカーばっかりだから滅多にJRを利用することはない。今回電車にしたのは登山口と下山口とを違えたかったから。マイカーだとどうしても往復か周遊コースになるか、あるいはどこかにおいた車を取りに戻るというようなことになる。まあそれでも良かったのだけれど、 今回はずぅっと歩きたい気分だったのだ。松本までの乗車料金は3260円。これに甲府から松本までの特急料金がかかる。二人以上だと当然マイカーのほうが圧倒的に安くてとてもJRでという気分にはなれないのだけど、一人の場合だとそれほど極端に高いというわけでもない。 でもやっぱ高いけど。

 昨日までの不安定な空模様とはうってかわって今朝は快晴で富士山もまぶしい。二両編成の車両はがら空き。山旅姿の人は僕以外に4人だ。途中女子高生達が乗ってきて「市川大門の花火がもの凄かった」などとにぎやかに話が始る。 ふむふむ、「南部の火祭り」よりも「市川大門」の花火のほうが凄いのだな・・・来年見にいこうかな・・・などと、日頃車で移動していると他人の話に聞き耳を立てることもないので何だかこういうのも楽しい。

 甲府8:27発 スーパーあずさ1号。おむすび型の青い列車が進入してきた。ここででかなりの人が降り、でも乗る人は少ないので車内が空いていて楽勝で座れる。まあ、もし立っていたとしても1時間だからたいしたことはない。車内にはさすがに山旅姿の人が目立つ。

懐かしの松本バスターミナル

 今回の登山口は 新穂高温泉。松本と高山を結ぶ国道158号線の途中、温泉地として有名な平湯から北へ、さらに北アルプスの山懐に入った温泉地である。西穂高のロープウェーは岳人でなくても御存知の方は多いだろう。

 松本駅からタクシーの乗り合いで行ければ安くて早いのだけれども、松本から入る人が多い「上高地行き」ならばともかく、岐阜県側の「新穂高温泉」行きの人は少ないだろうから、たぶん同行者を見つけるのは難しいだろう。ただでさえザック姿の登山者はパラパラ見えるだけである。今回はちょうどスーパーあずさ1号と連絡している10:10発の 新穂高温泉行きの特急バスを利用した。これだと 新穂高到着が12時ちょい過ぎにある。うーん、本当は 鏡平山荘まで行きたいのだけど、時間的にはかなり厳しい。歩きだしたところで決めよう、 な〜んて思ったときには大抵そこまで歩く気は80%くらい無くなっているのであるが。

 松本バスターミナルの近くのお弁当屋さんには、 出来立てのお弁当が並び始めていた。450円・・・どこかに入って食べるよりは安いだろう・・バスのなかで食べれば時間も節約できる。迷うことなく買ってバス乗り場へ。

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今回の縦走コース

裏銀座縦走コースというのは一般には、
烏帽子岳から野口五郎岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳、
そしてここから西鎌尾根を経由して槍ケ岳に向かうコースをいう。
今回は槍ケ岳をパスし新穂高から双六に直接上がり、
鷲羽岳を経由しないで雲ノ平に立ち寄っている。
だから変則縦走とした。


上図は国土地理院数値地図(標高)50mメッシュを使用し
数値地図ビューアを使って描画した。
コースの線はGARMIN社のGPS「GPS12」で
記録したトラックデータを写したもの。





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ワサビ平 テント場の極上のブナ林

  松本はぼくが一年間暮らした街。だからこのバスターミナルも懐かしい。隣のバス停からは「横田経由浅間温泉行き」のバスが停車中。そう、これによく乗っていたのだ。 あれから18年・・・あのときここに立っていた僕から18年。僕はなにが変わったのか・・・変わっていないような気がする。変わりたくないと思って暮らしていたような気もする。車でこの街を訪れてもこんな感傷に浸ることはまずないのだけれど、ターミナルの薄暗さのせいなのか、古びた手すりのせいなのか・・・不思議な気分にとらわれた数分間であった。そして バスは新穂高温泉に向けて出発。混雑時には増発となるのかもしれないが、今日は一台きりとにかく空いている。市内を抜ければ車の流れもスムースだ。

新穂高温泉

 数年前、安房トンネルができて松本から平湯温泉以西へのアクセス状況は劇的に向上した。僕が住んでいたころは松本から平湯といえばかなり遠く遥かなイメージであったが今では中ノ湯から安房トンネルを抜けるとすぐである。ここで5分ほど休憩した後、5分遅れほどで新穂高温泉に到着した。新穂高温泉にはすいぶん前に笠ケ岳から笠新道を下って降りてきたことがあって、僕にとってはそれ以来の訪問。登山口として使うのは始めてなのだ。

 道の脇に温泉と水がでていたので、そこで水を補給。これで ザックの重さはだいたい25kgだろう。いよいよ出発である。歩くのは林道だが、歩き始めてすぐ緩い登りの傾斜になる。それはたいした斜度ではないのだが、 すでに太ももが痛い。30分くらい耐えたがどうにも我慢ならない。そこで、ちょいと休憩しカメラを入れてある ウエストバッグをザックから出し腰に装着。荷重が分散しこれでずいぶん楽になった。

今日はこれまでにすっかぁ

  こんな調子では鏡平まで行けそうもない。空を見ると黒い雲で今日の夕方は、あまり良い撮影条件ではなさそうだ。 ここでサボり心増幅。 だったら敢えて夕方まで歩く続ける必要もないじゃんってことで、手前のワサビ平で泊りに決定!。
明日やれることは
今日やらない


こりゃぁ一般世間では大いに怒られる流儀だよな。

 笠新道の分岐を過ぎると、ワサビ平はすぐだ。 ワサビ平のキャンプ場はブナ林に囲まれた良い雰囲気の中にある。疲れが一気に吹き飛ぶようなキャンプサイトである。 疲れが吹き飛ぶと言ったって、今日の僕は1時間少々しか歩いてないので吹き飛ぶもなにもないのだが・・・タハハハハ
まあまあ、そうは言ってもブナの恵みの水はとにかく美味い。
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