登山口の看板を見てまず唸った。僕が参考にしている上野巌さんの 「山梨のハイクコース」という本ではここから 山頂まで2時間半くらいだということになってる。しかしここの 登山口にある看板では、3時間半になっているのだ。
ううむ、今日は午前中に降りてくるつもりなのに、そんなに時間がかかるようでは厳しいではないか。もしかしてガイドブックにある登山口はここではないのかと不安も襲ったが、まわりの状況からして間違いはなさそうである。間違いなければ標高差、距離などから見て3時間以上かかることはないだろうとふんで登りだした。ところが・・・うぎょぎょぎょぎょ、登山道は樹林帯に入って いきなりの急登なのだった。
もちろん写真なんか撮らなくても山登りは十分楽しい。しかも、この手の山ではぜひとも写真に撮らなければいけないような劇的なシーンに出合う可能性はとても低い。し、しかしである、そうなると背中のレンズと三脚がいかにも 間抜けではないか。ま、まあ、カメラボディーを忘れてきたことなんかわからないから間抜けだなんて気がつく人はいないわけだけど・・・。
一人おたおたしながら迷った揚げ句、結局登山口に引き返すことにした。登り30分のロス。下りは約20分。それもよりによって急登。カメラを持ってまたひいひい登り返し、トータル60分程のロスで先ほど引き返した場所にようやく戻ってきたのであった。