金峰山
1999.3.13
忘れ物
今年はGWに北アルプスに登ろうかなどという計画を立てている。だけど雪山なんか最近とんと歩いていない。そんなことで、今年の冬はぜひぜひ雪の上を歩かねばならないなあと思ってはいたのだけれど、なかなか機会がなく出そびれていた。3月13日は信州&甲州は好天という天気予報。これはよいチャンスと北八ツ横岳あたりにロープウェー使って遊びにいってみようと思い立って、朝の4時過ぎに車を出した。
あっ!しまった、ハイカを忘れた。ゲゲッ、いつもの事ながら所持金が少ない・・・困った(;_;)。 高速に乗るのは止そう・・・それじゃあどこへ? 近場・・・韮崎から増富温泉へ入り、そして瑞牆山荘の前に駐車。
そう、ここは奥秩父、金峰山と瑞牆山の登山口だ。ここも今期雪のあるうちに一回来ようと思っていたところで、今日はもちろん地図も持って来ている。ハイカは忘れても奥秩父の地図は忘れていなかったのだ。ちなみに奥多摩の地図も持っていた・・・(^^;
今日の目的
今日の目的の一つは、ここしばらく履いていない古いプラブーツの調子を見るのと、久しぶりのアイゼン歩行がまともに出来るかのチェックだ。だからカメラはT-90 一台だけにして、荷物は超軽量にまとめた。今日はほとんど手持ちで撮るつもり。
実は僕のプラブーツはちょっとキツイ。買うときは確かめたはずなのに最初からきつかった。ただ今ブーツを買うお金が不足しているので、なんとかこれでGWの北アルプスをやってしまおうと思っていて、今日はその最終の判断をしたかったのだ。うーん、履いた瞬間からキツイ。特に横から圧迫されるようだ。
薄雪の登山道
樹林帯
春を待つ
出発
僕が準備を完了し歩きだそうとするころ、一台ワゴンが止まって準備を始めた。年の頃は中年以上老人未満の男性1人と女性2人のパーティーだ。ちょっと挨拶をして僕は歩きだした。今、7時15分、おそらく山頂到着は12時頃になるはずだ。もし12時を過ぎたらその時点で引き返すつもりだ。それともし用具の調子がいまひとつだったら、富士見平で瑞牆に予定変更ということも考えていた。
登山道は最初から雪道。雪は針状の結晶。こういう結晶はどんな場合に降るんだったっけ?・・忘れた・・・まあいいや(^^; 雪はあっても滑る道ではないからアイゼンは不要。林道を横断しひと登りすると富士見平。ここには小屋とテント場がある。テント場には4〜5人用のテントがポツンと一張。どうやらここをベースに金峰を往復しているようだ。若者かなぁ。
トイレ休憩をして歩きだす。歩きだしてしばらくして若者一人とすれちがった。ずいぶんと早い。軽装のところを見ると小屋に泊まって、山頂を往復してきたのだろうか?それにしても早い。まだ8時半である。僕は大日小屋の手前あたりでアイゼン装着。雪に突き刺さる音が気持ちがいい。
ほどなく大日岩に到着。ここからは南アルプスの展望が最高。雪の白さが眩しいほどだ。アイゼンを外してユックリと展望&撮影タイムをる。南アルプスの右奥には中央アルプス、そのさらに奥には御嶽山(写真)までくっきりと見えていた。
眺めを楽しんでいたら先ほどの3人パーティーが到着。彼らは相当山に登っているようで、目の前に見える南アルプスを指さしながら、あの山ではああだった、その山ではどうだったなどと話している。
大日岩からの展望
稜線へ
大日岩を過ぎ、さらに高度が上がってくると雪も深くなる。試しにピッケルを強く登山道の横の雪面に差し込んでみたら、ずぶずぶと入り、持っている手の指の位置まで突き刺さった。部分的にはそんな深いところもあるが登山道のトレースはしっかりあって、しかもかなり踏み固められているので無雪期よりもむしろ歩きやすいくらいだ。
傾斜が急になり、さらに雪が深くなる。この急な登りはよく覚えている。これを登りきると森林限界上に飛び出すのだ。樹間から山頂の五丈岩が時折のぞく。
千代の吹上付近から見上げる金峰山頂
わー!(^^)/ いきなり別世界が開けたようだ。山頂まで続く雪の尾根、そそり立つ岩峰の迫力、見渡せば絶景。幸運にも掟破りとも言える快晴無風。唯一富士山側は天候が優れず御坂山地は雲の下。富士山だけが頭を雲の上にのぞかせている。おそらく富士山麓からは富士山は見えていないだろう。
千代の吹上と呼ばれるこのあたりからは、頂上の五丈岩はもう間近に見える。しかし意外とここからがしんどい。のんびりユックリ写真を撮りながら山頂を目指す。途中金峰の小屋へ向かう道の分岐の道標が雪の上に顔を出していたけれど、完全に埋もれて道にはなっていなかった。
ようやく山頂に到着。12時にはあと10分ほどある。ほぼ予定通りのコースタイムで登ることが出来た。
稜線(右奥は南アルプス)
稜線から眺める八ケ岳(中央右に瑞牆山)
稜線から富士山遠望
北アルプス方面展望
妙高・戸隠方面展望
金峰山頂(左奥が五丈岩)
山頂の大展望
一時間ほど展望を堪能 ずらり南アルプス、その奥中央アルプス、ちょっと雲のかかってしまった御岳、 乗鞍、そしてどっかーんと八ケ岳、遥か遠く北アルプスは白馬までくっきり 北信濃の戸隠〜妙高、湯の丸から浅間山、志賀の横手、遠く苗場山、 尾瀬の至仏に燧、日光白根、たぶん皇海、男体山あたり・・・すごい、すごい、大満足。十分展望を満喫したころ、 3人パーティーが山頂に到着。入れ替わるような形で僕は座り心地のいい絶好の休息場所を明け渡した。
浅間山方面展望
下山
下りは往路をそのまま戻る。ぼんやり歩いているとアイゼンをスパッツに引っ掛けてしまう。ややや、やばいやばい、気をつけないと。 金峰山小屋で泊ると思われるパーティーともすれ違った。僕も上で泊れれば最高なんだけど今日はそこまでの余裕がない。
大日平、朝は一面の雪だったのにもうほとんど消えている。ここから下は朝とは随分様子が異なり土と雪のミックス。アイゼンを手にぶら下げて、ぶらぶら歩き。 富士見平付近からはもう完全に土で、こんどは滑りやすくて閉口した。 案の定スッテン。両手が塞がっていたのであえなく転倒・・ハズカシ(*^_^*)
本日のタイムチャート
瑞牆山荘7:15―7:45富士見平8:00―9:15大日岩10:00―11:50金峰山
金峰山13:00―14:40大日岩14:45―16:05瑞牆山荘
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