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毛無山

1998.10.10

  毛無山は朝霧高原を挟んで富士山と相対する山だ。10月10日土曜日、朝霧高原からこの毛無山に登ろうと麓までやってきた。登山口は富士山の好撮影地として有名な農大前の道を通る。登り始める前にちょっくら夜明けの富士山でも撮ってからと思ったのだが、今日はちょっと様子が違う、人と車が多すぎるのだ。最近富士山を撮る人が増えたとはいえあまりに多い。不思議には思ったがそのまま奥へ。比較的空いているところに車を止めて三脚を据えた。
 やがて朝焼け、空の色が褪せてもなかなか陽は昇らない・・・そうか、今日はその日だったのだ。だからこんなに人が多いのだ。やがて富士山頂から太陽が顔を出した。これを撮るために今日はこんな沢山人が集まっていたのだ。しかしよく研究しているものである。

98101002.jpg 山頂から昇る太陽


 毛無山の登山口には新しく整地された駐車場が出来ていた。有料で一日700円である。無料の駐車場は歩いて10分ほど手前にある。軟弱派の私は700円を払って新しい駐車場に車を入れた。
 今日は麓から山頂まで往復するだけにしよう。天候もあまり良くなさそうだ。紅葉も期待は出来そうにない。北アルプスで例年より1〜2週間早く始まった紅葉はここへきて足踏み状態なのである。荷物は35mmフルセットと、4×5一式。でも実は4×5は撮るつもりはない。少し重荷になれるため錘にしたのだ。本日のザック重量は17kgであった。

 人気の山なので、登山者は結構多い。運がいいことにその時は偶然近くに誰もいない状態であった。突然がさがさっと大きな音をたてて大きな動物が目の前の登山道を横切り、また森の中へ入って止まったのだ。カモシカだ。じっとこちらを見ている。 カメラは首から下げていたが、レンズは35mm、望遠レンズは背中のザックの中である。 取り敢えずその35mmレンズでパシャ。カモシカはこちらを向いたまま。まだ若いカモシカで、警戒心よりも好奇心の方がおう盛なようだ。ちょっと待っててくれよとザックを下ろし、300mm/F4レンズを引っ張り出しF-1に装着した。

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よっしゃと再びカモシカ君に向う。カモシカ君との間は薮なので、なるべく顔がよく見えるような位置に移動しシャッターを切った。でも1/15secだ。300mmでこれではほぼ100%ぶれている。まともな画像を得るには三脚が必要なのだ。もうちょっとまっててとザックまで取って返し、こんどは括り付けてある三脚を取り外してセットした。カモシカ君はまだこっちを見ている。いやいやこれはモデルの鏡である。三脚にカメラを取り付け再度撮影。これでようやくまともな写真が撮れた感触を得た。ちょうどフィルムもエンド。カモシカ君もモデルに飽きたらしくのそのそと動きだし、離れていった。  カモシカ君との距離はピントリングの距離メモリで確認してちょうど10mだった。保護されているとはいえ、人に対する警戒心が無くのんびりしたものである。今年は湯の丸高原に続き、2回目の接近遭遇。最近カモシカは随分増えているようだ。もちろん増えすぎて問題ということもあるんだろうけど。

 稜線は時々霧の流れる天候で、展望はさっぱりであった。紅葉は稜線付近がすでに晩秋の趣なのに対してその直ぐ下ではまだ青々とした葉が茂っているという状態で、鑑賞に堪えるものは無かった。

98101010.jpg 一瞬の富士山


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夜明け前の富士。
雲が良い色に焼けてきた。


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そのころ高原は
柔らかな光に包まれて


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登山道入口あたりに咲いてた
フジアザミ


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不動滝

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心和む路傍のリンドウ

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稜線はすっかり秋色

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山頂付近の登山道



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