古いネガ帳
たまたま古いネガ帳をひっくり返してら何となくスキャンをしてみたくなり、こういうことになってしまった。僕が写真を写真として?始める前の写真である。大学に入ったのが1982年だから、それ以前。おそらく1979年から82年の間に撮った写真だと思う。
僕が写真を始めたのは大学に入ってからだ。その前はカメラにはほとんど興味はなく、オヤジの一眼レフがあったからそれを借りて撮っていたというだけのことだ。オヤジのカメラはミノルタの一眼レフでSRT101という、もちろんメカニカルシャッターのフルマニュアルだ。これは今も手元にあって露出計、シャッターとも問題なく動いている。
当時僕は旅や鉄道が大好きで、現存するネガの大部分がそれらの写真だ。鉄道雑誌は読んでも、写真雑誌など読んだこともなかったし、勉強しようという気も無かったから、おそらくシャッタースピードと絞りの関係を正確に知っていたわけではないと思うし、絞りの違いによる描写の違いなどの知識も無かったはずである。ただただファインダーのなかに映るものが写るのであろうと信じてシャッターを押していたのだろう。
当時の部屋
当時の写真を探していたら自分の部屋を写した写真を発見した。まあこれで当時僕がなにに興味を持っていたかがわかるはずだ。
デカイステレオセットは特に驚くべきものではなく、当時はこの程度のデカサが普通であった。目を引くのはオープンリールデッキで、これは2トラック38cm/secという、恐ろしくテープを無駄使いする、アマチュア用のアナログ録音装置としては最高のものだ。写真で言えば「大判カメラ」に相当するものといえ、当時から性格が変わっておらんではないかとおもわず苦笑いしてしまう。いやはやなんともお恥ずかしい。
ここに写っているもののほとんどはもうすでに無いが、唯一赤丸で囲ったSONYのポータブルカセットレコーダーD5だけが手元に残っている。これは屋外録音用のカセットレコーダーである。その少し上ラック中段にあるのも同じで、たしか、なんとか3000とかいう名前であったと思う。これがD5の一世代前の機種であり重量が確か4.5kgくらいあったので担ぐのに大いに難儀した。これがD5になって2kgになったので、これは良い!と思ってすぐ買ってしまったのである。
録音用のマイクが左側のマイクスタンドについている。そういえばこのマイクもまだ持っている。マイクスタンドを捨てた(たぶん)のはもったいなかった。いまだったらライトスタンドとして使えるのに。
ということで、僕は当時、映像よりも音を録るほうを主としていたのである。
鉄道写真?
当時の鉄道好きなら当然の如く僕もSLが大好きであった。最初に載せた白黒のSL写真は静岡県の大井川鉄道のC56だ。ここ大井川鉄道はSLの動態保存に熱心で以前からC11を走らせていた。当時はちょうどタイで使われていたC56を日本に里帰りさせたということで話題になっていた。このページの最初の鉄橋を走るSLの写真がそのC56である。このC56は最初はタイで使われていたままの色であったが次第にオリジナルの形に戻され、この写真ではほぼ完全に日本のC56の顔になっている。後尾についているのがおそらくC11のはずだ。ほんとうはカラー写真なのだが悪天候で発色が悪いのでモノクロにしてしまった。このほうが風情があってよろしい。
JR(もちろん当時は国鉄)でSLが復活したのが山口線だ。ここにも撮りに行った。復活したC57は、京都の梅小路蒸気機関車館で動態保存されていた機関車で、そこにあった頃も見たことはあったのだが、実際に線路の上を客車を引いて走るのを見るのは格別なものがあった。(右上の写真)
ブルートレインと呼ばれた(いまでも呼ばれているのか?)夜行列車も人気があった。名古屋から東京駅や上野駅まで列車を見に出かけたものである。旅行にも夜行列車を良く利用した。当時は普通や急行の夜行がずいぶん走っていたから、それらを乗り継いで出かけた。夜中や未明の乗り継ぎになることも多くて、そんな時間に写真を撮ると面白い色に仕上がることを知った。ところで、今見るとどう考えてもかなり遅いシャッタースピードだと思える写真があるのだが、当時は三脚など持ってはいなかったから全部手持ちのはずである。我ながら無謀な事をしたものだと感心する。(左の写真は夜行急行銀河)
ローカル線や廃止直前の鉄道路線などにもたまに出かけた。タイトルに使った写真はそのひとつ、廃止間際の加悦鉄道で撮ったものだけど、80年代とは思えないような異様にレトロな雰囲気を醸し出している。これははじめからモノクロで撮ったもの。
夜のホーム(豊岡) 霧の一番列車(豊岡)
右の東北新幹線開業の写真は大学に入ってすぐの頃(1982)のはずだ。ことのきにはミノルタXー700を手に入れていたから、おそらくそれで撮ったものであろう。手前のコンパニオン?の帽子の並びがなかなかよい。
この年、僕はひと夏を北アルプスで過ごし、急速に山に自然に写真に興味を持つようになっていった。
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