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賽の河原では、これから登る赤岳と、少し霞んだ富士山を眺めながらしばしの休憩。
ここから先はぐっと自然林らしくなる。去年はもうこの辺りから上は霧だった。そのせいで原生林がとても幻想的かつ重厚に見えたのだが、晴天の今日はなんだかあっけらかんとして軽薄な風景に見えてしまう。
それでも古い樹が倒れ、若い樹がそれを乗り越えるようにして育っている様子に、過去から未来へ繋がる自然の営みを感じる。
こんな森を沢山残しておきたい・・・
と思うのはこんなときだ。
牛首山、そしてその先の扇山という辺りは、比較的勾配が緩やかなところで、のんびりゆったり、登山道脇に咲くズダヤクジュやゴゼンタチバナ、そしてイワカガミなどの花を愛でながら行く。
いつのまにか樹の丈が低くなり、そうして少なくなって花も高山植物といわれる種類・・ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、ハクサンイチゲなどが中心になってくる。
いよいよ頂上へむけての急登が始る。いままで快調だった足がピタリと止まってしまうような急勾配だ。
ふうっと立ち止まると目の前にクロユリの群落。それをいいことにザックを下ろして一休み。クロユリのほか、ミヤマキスミレ、ハクサンイチゲ(一番上の菱形の写真の左側の花)、ミヤマシオガマ、イワベンケイ、ツガザクラなどもマクロレンズで撮っておいた。 |